-本塁打王5回-
 去る1月13日に野球体育博物館(理事長―加藤良三コミッショナー)から 青田昇さんの野球殿堂入りが発表されました。 周知のように、青田さんは、旧制滝川中学を経て外野手として巨人に入団、 戦後、阪急を経て、昭和23年に巨人に復帰し、川上哲治の赤バット、 青田の青バットで打撃を競い合われました。

 プロ16年間で、本塁打王5回、首位打者1回、 通算本塁打265本などの輝かしい成績を残されました。

 -歯に衣着せぬ解説-
 引退後はコーチや監督(大洋ホエールズ)、さらにはテレビ・ラジオの解説者として活動されました。 コーチとして、青田さんに一言指導を受ければ、見違えるように成長するといわれました。 また、歯に衣着せぬ解説で人気がありましたが、それは野球に対する明確な理論と勘に裏打ちされた 自信によるものであったと思います。

 -滝川同期生にNEC関本忠弘元社長ら-
 青田さんは旧制滝川中学校第25回生です。滝川中学校では同期に、 NEC(日本電気)の社長・会長を経てこられた関本忠弘さんや、 岡山大学学長をされた高橋克明さん、 神戸大学医学部教授で勲二等を叙勲された松尾保さん、 さらに人類最初の月面着陸をはたしたアメリカのアポロ計画の スペースメーター(宇宙露出計)を製作された吉山一郎さん (のち、ミノルタ専務)ら錚々たる方々がおられます。

 旧制25回(幹事、辻本三男・堀忠彦)のメンバーは毎年12月に同期会をされています。